別荘を検討 / 所有する人の特徴や目的とは?世代や年収、関心などを徹底調査

ここ数年、密かにブームになっているのが「別荘」。

90年代以前に一度大きなブームがあり各地に様々な別荘地が開発されましたが、2000年に入って下火になったと思われていた別荘ですが、令和の時代に入ってリバイバルしています。

そこで今回は、別荘の購入を検討したり、所有している人の特徴(世代や年収、関心など)や別荘所有の目的、別荘所有の形態などについてまとめてみました!

当てはまる人もそうでない人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

別荘を検討 / 所有する人の特徴

別荘についてインターネットで調べる等して検討している人や、すでに別荘を所有している人って、どんな人が多いのでしょうか?

世代や年収、関心などについて調べてみました。

別荘を検討 / 所有する世代

別荘(二次的住宅含む)を実際に所有している世代のTOP5は、以下のようになっています。

  • 65〜69歳
  • 70〜74歳
  • 60〜64歳
  • 55〜59歳
  • 75〜79歳

参考:平成 30 年住宅・土地統計調査|総務省

内訳をみると、別荘(二次的住宅を含む)を所有している511万世帯のうち、

  1. 65〜69歳:78 万7千世帯 (15.4%)
  2. 70~74歳:66 万4千世帯(13%)
  3. 60~64歳:63 万8千世帯(12.5%)
  4. 55〜59歳:58 万世帯(11.3%)
  5. 75〜79歳:48 万4千世帯(9.5%)

となっていて、60歳以上が過半数を占めることが分かります。

一方、別荘を検討している(別荘購入について検索をしている)世代はと言うと、

  1. 50代
  2. 40代
  3. 30代

参考:ビッグデータから見る別荘検討者~資産・年収の多いユーザーを理解する~

となっていて、40代・50代世代が圧倒的に多いことが分かります。

現在別荘を所有している世代はもうこれ以上別荘を購入する意思があまりないのに対し、働き盛りの40代〜ある程度資産が貯まった50代がこれから別荘を持とうとしていることがよく分かりますね。

別荘を検討 / 所有する人の年収

総務省「住宅・土地統計査」によると、自宅以外の場所に土地を所有している(別荘として活用しているか否かは別として)の年収TOP5は以下のようになっています。

  1. 2000万円以上:39.4%
  2. 1,500〜2,000万円未満:28.8%
  3. 1,000〜1,500万円未満:20.4%
  4. 700〜1,000万円未満:16.3%
  5. 500〜700万円未満:14.1%

参照:総務省統計局|平成30年住宅・土地統計調査P.2

見事に、年収が高い方から順に並んでいます。

また、別荘の購入を検討している人についても、

  • 世帯資産5,000万円以上
  • 世帯年収1,500万円以上

参考:ビッグデータから見る別荘検討者~資産・年収の多いユーザーを理解する~

となっていて、やはり別荘の購入を考えるに至る年収は高めということが分かりました。

別荘を検討 / 所有する人の関心事

Yahoo!のビッグデータから見る別荘検討者~資産・年収の多いユーザーを理解する~によると、別荘に興味がある40〜50代、年収が1,500万以上の人たちが関心を持っていることは、

  • 高級外車
  • 高級時計
  • ゴルフ

などいわゆる「富裕層が関心を持つこと」となっている一方で、最近は

  • ペット
  • スローライフ
  • 移住
  • 田舎ぐらし

といった、ライフスタイルに関心がある層も増えてきていて、いわゆる「ステイタスとしての別荘」だけでなく、「生活スタイルの変化からの別荘」の側面もあるようです。

また、この「生活スタイルの変化からの別荘」層は、30代が最も多く、若い世代にも別荘への関心が広がっていることが分かります。

さらに、別荘に興味があり、ペットや移住にも関心のある人たちでは女性の割合が高いことも興味深いですね。

別荘の目的

別荘を持つ目的は人によって様々ですが、主に下の5点と言われています。

  • 家族や自分の楽しみの拠点として
  • 社交の場として
  • 休暇で日常から離れるため
  • 生活拠点を増やすため
  • 避暑や避寒のため

家族や自分の楽しみの拠点として

海沿いの別荘でではマリンスポーツや海水浴、山間の別荘ではスキーやトレッキングに山菜採りなど、別荘を拠点に様々なレジャーを家族と楽しみたい!

釣りやロッククライミングなど、自分の趣味に没頭できる場所が欲しい!

子供が小さいうちは家族みんなで、巣立った後は夫婦で・・・など、家族や自分の楽しみの拠点として別荘を持ちたいと考える人は多く、場所選びにも大きく影響する点です。

社交の場として

別荘を所有する層は、会社経営者・医者・資産家などの富裕層が多く、横のつながりも強い傾向にあります。

ただ、公の社交の場では、知らない人と交流しなくてはならなかったり、資産目当てに集まる営業やライバル企業など、会話の内容などにも気を使わなくてならず、疲れてしまう人も多いのだとか。

その点別荘であれば、家族に気を使うこともなく、呼びたい人だけを招いてゴルフをしたり、食事会やパーティーをしたりとプライベートで交流を深めることができます。

日常から離れるため

都会の喧騒から離れ、自然豊かな環境で、夜空を眺めながら露天風呂に入ったり焚き火をしながら語らったり・・・、ストレスの多い日常から解放されて心を休める場所を求めて別荘を所有する人も多いです。

子供がいる家庭では、都会で味わえない美味しい空気や清々しい自然風景を週末や休暇で味合わせてあげたい、と思う人も多いでしょう。

自然の中でパワーチャージをしてまた日常を頑張って・・・、オンとオフの切り替えができて良さそうですね。

生活拠点を増やすため

リモートワークで別荘を利用したり、通勤に便利な場所にセカンドハウスを持つ人も増えています。

また、災害など不測の事態に備え、万一の時にとりあえず暮らせる場所を確保したいと考える人も増加しているのだそう。

その場合はハザードマップなどを特にしっかりチェックして、安全な場所を選ぶことが大切ですね。

避暑や避寒のため

年々厳しくなる夏の暑さや、冬の寒さや不便さから逃れるために別荘を持ち、夏なら避暑地へ、冬は温暖な地域へと移動して生活するパターンもあります。

特に酷暑では犬の散歩もなかなかできず1日クーラーが効いた室内にいる生活でストレスも溜まりがち。
クーラー要らずの避暑地で犬と休暇を過ごす人も多いようです。

このように別荘の所有には様々な目的がありますが、実際にはこれらの目的が複合的に組み合わさっていることが多く、おのずと軽井沢や那須、箱根などの避暑地でゴルフ場が近くにある温泉地で都心から比較的アクセスしやすい、といった場所が別荘地として人気になるわけですね。

別荘所有の形態

別荘を所有するのには大きく分けて4つの形態(スタイル)があります。

  1. 購入
  2. 賃貸
  3. シェア
  4. 会員権

それぞれ詳しく見てみましょう。

1. 購入

最もオーソドックスで「別荘所有」と聞いて思い浮かべるのが、購入するというスタイルです。

購入には主に以下の3つのパターンがあります。

  • 土地を購入し、設計・施工をして新築別荘を建てる
  • 建売 / 分譲の新築別荘を購入する
  • 中古別荘を購入する

予算や、利用開始の時期、好みによってどの方法を選ぶかは変わってきますが、中古別荘は築年数や土地の条件などで一見安く見えても実際にはリフォームなどでお金がかかる場合もあり、注意が必要です。

また、別荘を購入する場合は購入代金のみならず、継続的な維持管理費用がかかることをあらかじめ念頭に置く必要があります。

土地の選定などにじっくり時間やお金をかけられる人、こだわりの別荘を自ら建てたい人、ゼロからの手作りやDIYが得意な人などは土地の購入から始めてもいいかもしれません。

ただ、別荘を購入した人の中には後悔している人も少なからずいらっしゃるようなので、↓の関連記事も目を通してみていただけると幸いです。

2. 賃貸

別荘を賃貸で借りるという方法もあります。

高額な初期費用を抑えたいという場合に有効なスタイルで、ローンを組む必要もなく固定資産税などの固定費もかかりません。

賃貸の例を挙げてみると・・・

エリア契約期間月額敷地面積延床面積間取り
北白樺高原1年~2年16万円996㎡86.11㎡LDK+2ロフト
北白樺高原1年~2年9.5万円516㎡51.05㎡1LDK+ロフト
白樺湖・車山1年~2年16.5万円808㎡147.98㎡3LDK
蓼科高原6ヶ月〜2年15万円〜1,044㎡78.39㎡3LDK 2階建
蓼科高原6ヶ月〜2年10〜16万円1,254㎡81.14㎡3LDK 2階建
参照:リゾートメンテナンス蓼科高原別荘地

6ヶ月〜2年など比較的手軽な契約期間設定(定期賃貸契約)で、敷金や保険などの一時金が別途契約時にかかるほか、退去時にクリーニング代などがかかる場合もあるため、契約内容をよくチェックしてみましょう。

最初に多額の予算が必要になる「購入」に比べると初期費用を抑えることができる一方、毎月の賃貸料は利用しない日もかかってくるため年間経費としては別荘を購入した場合とそれほどの差がない場合もあります。

別荘を購入するには予算が少ない人や、月に何度も別荘を利用し、なおかつ数年おきに別の場所に別荘を持ちたいという人には賃貸も選択肢のひとつですね。

3. シェア別荘

ひとつの別荘を複数のオーナーでシェアして購入し、それぞれが決められた日数を利用する「シェア別荘」もここ数年でシェアが広がっています。

シェア別荘として販売されている物件は億規模の高級なものが多く、ひとりで負担するには大きすぎる額を20人程度のオーナーで分け合えるため、個人の負担額を抑えて豪華な別荘を利用できるというメリットがあります。

また、固定資産税などの税金も折半となり、メンテナンスなどの維持管理費も個人所有の別荘よりも少なくすることも特徴。

さらにクリーニングや備品の交換、家電の買い替えなど全て運営側で行なってもらえるため、余分な手間や労力をかけることなく別荘の状態を維持することができます。

プールや客室温泉、サウナなどを完備した高級シェア別荘を展開している「Residence Villa」ではオーナー数は18口まで、管理費がわりの年会費は24万円で、年に6回無料で宿泊できます。

参照:Residence Villa Kawaguchiko Lago

6泊分使わなければ8万円で買い取ってもらえるほか、6回以上でも1泊4万円 / 棟と格安で別荘の利用ができるのも魅力的(空いている日であれば)。

最初にオーナーとしてシェア分を負担する必要はありますが、年間維持費などを考えると手軽に別荘を持ち続けられる選択肢と言えそうです。

ただし、リフォームや塗り替えなど自分の好みでカスタマイズできない、荷物を置きっぱなしにできない、年間利用日数が多いと負担額が増えるなどのデメリットもあるため、予算はもちろん利用頻度や用途などを検討する必要はありそう。

4. 会員権

最近シェアが広がっている別荘のもうひとつのスタイルが、「会員権」です。

リゾートホテルの会員権のようなシステムで、日本全国に別荘型(ヴィラなど)の宿泊施設を多く展開している企業のリゾート会員権を購入し、好きな施設をその都度選んで優待価格で利用できるというもの。

例えば日本最大の会員制リゾート権「Grande」では年会費10万円で、3つのグレードから会員権を選んで購入、最大64泊分を優待価格で利用することができます。

カジュアルなグランピングスタイルから、高級感のあるハイグレードなヴィラ、美食のオーベルジュ、愛犬と泊まれるドッグラン付きコテージなどその時々でいろんな施設を利用できるのが魅力。

参照:Grande

「自分の別荘感」はあまりありませんが、いろんな貸別荘を優待価格で利用できる権利という位置付けで、手軽に別荘ライフを擬似体験してみるのも良さそうです。

所有物をあまり増やしたくない、いろんなところに泊まりたい、継続的にかかる費用を抑えたい、という方にオススメ。

このように別荘の所有には4つのスタイルがあり、シェア別荘や会員権であれば資産家や医者などの富裕層でなくても手軽に始められそうなものもあります。

今までの別荘の概念を少し変えて、手軽に別荘ライフを楽しんでみては?


以上、別荘の購入を検討したり、所有している人の特徴(世代や年収、関心など)や別荘所有の目的、別荘所有の形態などについてまとめました。

予算や用途、利用頻度に合わせて自分に合うスタイルが見つかるといいですね。

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