ここ数年、余暇の過ごし方や旅行形態、そして仕事形態の変化もあり、別荘を楽しむ人が増えています。
特に、パソナの本社移転で注目を集めた淡路島は、さながら地中海に浮かぶ楽園のように、瀬戸内海のリゾート別荘地として人気を集めています。
せっかく淡路島に別荘を構えるなら、やっぱり海沿い!と考える人も多いですが、調べてみると想像以上にハードルが高いことがわかりました。
というわけで今回は、海沿いが人気の淡路島での別荘購入にまつわる注意点や、手軽に楽しめるシェア別荘についてまとめてみます!
淡路島が人気の理由
(参照:pixta.com)
淡路島、聞いたことはあるけど、関西圏以外の人からするとあまり馴染みのない土地かもしれません。
それが実はここ数年、急激に良質のリゾートエリアとして注目されるようになっています。
まずはその理由を簡単に紹介していきます!
淡路島の魅力 ①:アクセスの良さ
(参照:pixta.com)
淡路島は、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島です。
島というと、船や飛行機で行くというイメージがありますが、淡路島は島といっても兵庫県側からは明石海峡大橋で、徳島県側からは鳴門橋で繋がっていて、車でそのままアクセス可能。
関西圏の空港や主要駅からもバスが運行されているので、途中でレンタカーを借りるもよし、観光に便利な周遊バスを利用するもよし、交通に関しての心配はありません。
淡路島の魅力 ②:豊かな自然と穏やかな気候
(参照:pixta.com)
近年観光地化が進んでいるとはいえ、まだまだ豊かな自然が多く残っている淡路島。
周囲に点在する海水浴場はもちろん、季節の花々を楽しめる公園、トレッキングにオススメの山々、無人島散策など、自然を感じられるスポットがたくさんあります。
また、瀬戸内海特有の穏やかな気候の恩恵を受け、温暖で降水量が少ないというのも人気の理由のひとつですね。
淡路島の魅力 ③:島ならではのリゾート感
本州・四国と橋で繋がっているとはいえ、周囲をぐるりと海で囲まれている淡路島。
島特有の文化や歴史を感じながら城下町やパワースポットを巡るのも人気ですが、それと同時にリゾート感たっぷりのおしゃれなカフェなどが充実しているのも魅力的です。
淡路島の魅力 ④:温泉も楽しめる
淡路島に馴染みがない人からすると意外かもしれませんが、淡路島には洲本温泉、岩屋温泉、淡路島一宮温泉、南淡温泉、うずしお温泉など、あちこちに温泉地があります。
海や山で遊んだ後は、温泉でゆっくりと癒される・・・最高です!
淡路島の魅力 ⑤:食事が美味しい
(参照:tabechoku.com)
瀬戸内海の島という立地から、いくつも漁港が点在している淡路島。
言わずもがな、海の幸が豊富。
特に淡路島ブランドの「3年とらふぐ」は、一般的に流通する養殖ふぐの2倍の大きさで身が締まり、味も濃厚で絶品なのだとか。
さらに、島内産の牛肉や野菜、米、果物など、食の恵みにあふれています。
このように、たくさんの魅力が詰まった淡路島、リゾート地として人気が高い理由も納得ですね・・・!
淡路島の人気エリア
淡路島は、長さ約55km・幅約20km、日本の島の中では比較的大きいとはいえ約1時間ほどで縦断できてしまうサイズです。
中でも、別荘地として特に人気のエリアは大きく分けて3つ。
北淡エリア(淡路市)
淡路島の北部に位置する北淡エリアは、明石海峡大橋を渡ってすぐの神戸や大阪からのアクセスの良さが特徴。
海沿いや高台からは明石海峡や瀬戸内海を一望できる絶景が広がり、静かな環境でありながら、大都市圏へのアクセスの良さもあって週末利用や長期滞在にも最適です。
兵庫県立淡路島公園 ニジゲンノモリや淡路夢舞台・国営明石海峡公園などの観光地もあり、子供から大人まで楽しみながらの滞在ができるエリアです。
慶野松原・西浦エリア(南あわじ市)
淡路島の南西部・慶野松原・西浦エリアは、白砂の美しいビーチと豊かな松林で知られ、リゾート感が強いエリアです。
美しい海の景色を楽しむことができ、特に夏の海水浴シーズンには多くの観光客で賑わいます。海近でサーフィンや釣り、海水浴などのマリンレジャーを楽しむには絶好で、美しい夕日もこのエリアの大きな魅力。
海沿いに走る国道31号線を北上すると五色浜やサンセットパークが、南へ20分ほど車で下ると、温泉好きに人気の福良温泉郷や、有名な鳴門の渦潮をのぞむ大鳴門橋があります。
洲本市エリア
淡路島の中央〜東海岸に位置する洲本市エリアは、歴史と自然が調和した地域。
島内で最も人口が多いエリアで生活の利便性も高く、ショッピングやレストランも充実していて、長期滞在型の別荘地としても人気です。
海に面した洲本温泉や海水浴場もあり、都市機能が整っている一方で、静かな時間を過ごすことができるのも魅力的。
このように、3つのエリアそれぞれに見所があり、また島ならではの美しい海があるのが淡路島の大きな特徴となっています。
淡路島で中古別荘の注意点
さて、そんな魅力満載の淡路島で別荘を・・・と思った時、まず思いつくのが中古別荘だと思います。
土地付きの中古別荘を購入して、好きなようにリノベーション・・・、そうすればある程度予算も抑えられて、夢の別荘生活を早期に始められそうです。
とはいえ、海沿いの中古別荘にはいくつかの注意点があり、気をつけないと後々困った事態に陥ることもあります。淡路島で海沿いの中古物件を購入する際の注意点を*つ、ご紹介したいと思います。
1. 塩害
淡路島に限らずですが、海に近い中古別荘で最も注意したいのが、塩害です。
海に近い物件では、海風に含まれる塩分による「塩害」が発生しやすく、建物の金属部分が錆びたり、外壁や屋根の劣化や電気設備や配管などの腐食も進むことがあります。
特に鉄筋コンクリートの中など一般の人では分からないダメージがある場合もあるので、値段だけで安易に決めてしまわず、しっかりと専門家に錆や腐食の状態をチェックしてもらうことが大切。
塩害に強い素材を使用した物件を選ぶか、対策が施されているかを確認することももちろんですが、定期的なメンテナンスが必要になるため、維持費やメンテナンス費用を見積もっておくことも重要です。
2. 台風や暴風対策
淡路島は台風の通り道になることが多く、特に海沿いの物件は風の影響を強く受けるため、強風による窓や外壁の損傷や飛来物の被害を防ぐための対策を別荘にも施す必要があります。
- 窓やドアに強化ガラスやシャッターが設置されているか確認する。
- 外壁や屋根がしっかりとした耐風設計になっているかを確認する。
- 台風が来た際の避難経路や緊急時の対応計画を考えておく。
といった事前確認・対策をすることが重要です。
常に滞在しているとは限らない別荘なので、いざ台風が来てもすぐに対応できないこともあるため、周囲に被害が及ばないためにもしっかりと頑丈な別荘にしておきましょう!
3. 地盤の安定性と高潮・津波リスク
これも淡路島に限ったことではありませんが、海沿いの物件は地盤が砂や岩盤などで不安定な場合があります。また、津波や高潮のリスクがあるエリアもあるため、災害リスクを考慮する必要があります。
兵庫県では、南海トラフ地震が起きた際の津波の被害予想マップを公開していて、淡路地区にも被害想定地域があります。
- 地盤調査が行われているか、地盤改良が必要な場合の費用を確認する。
- ハザードマップを確認し、高潮や津波の危険性がどの程度あるかを把握する。
- 可能であれば高台の物件を選ぶか、避難ルートを事前に確認しておく。
といった危機管理をしっかりと徹底しておくことをお勧めします。
淡路島で新築別荘の注意点
せっかく別荘を持つなら、土地を購入してゼロからこだわって作りたい!という方も多いですよね。
でも、その場合にも注意しなくてはならないことがいくかあります。
建築価格の高騰
土地だけの価格なら比較的リーズナブルなものもあるので、上物は予算次第でなんとかなりそう・・・と思いがちですが、ある程度居心地の良い快適な別荘を建てようと思うと、想像以上にお金がかかります。
昨今は資材やガソリンなどの価格高騰もあり、しかも別荘は一般的に外構工事にお金がかかるため、しっかりとした高級感のある別荘を建てようと思うと、予算は坪200〜300万円とも。
仮に40坪の別荘だとしても8000万円〜1億2000万円はかかり、さらに土地の価格、地盤改良が必要なら上乗せされ、あっというまに数億円規模になってしまいます。
がけ条例
周囲をぐるっと海に囲まれている淡路島、海から土地が立ち上がって高台になる部分は、おのずと高さのある「がけ」になります。
建築では、地表面が水平面に対し30度を超える角度をなす土地のことを「がけ」とみなしています。
がけ条例では、がけ上とがけ下の両方で建築物までの水平距離ががけの高さの1.5倍(がけが2m以下の場合は1倍)ないといけない、もしくはコンクリートブロックなどでがけを補強しなくてはならない、などと定められれています。
そのため、丘を平らに切り崩しただけの棚田のような土地は、例えばがけの高さが3mあるとしたら建築物を4.5m離して建てるか、3mのコンクリート壁を作るなど、措置を講じて検査を行い、許可を得る必要があります(細かな決まりは市町村によって異なります)。
がけの上に立てる場合は建物の重量に注意をする、下の場合はがけの補強や建物の鉄骨造にする、など、想定外の予算が必要になる場合が多々あるため、「がけ条例」という文字を特記事項で見つけたら要注意。
淡路島の場合、区画整備されている別荘地であればほとんど問題ありませんが、農地を転用してある土地や、古くからの石塀がそのまま残っている地域などはがけの補強や作り直しから始めなくてはならない場合も多いので、特に注意が必要です。
シェア別荘で手軽に淡路島を楽しむ
魅力的なリゾート観光地である淡路島に別荘を所有して、週末や大型休暇にのんびりと過ごしたい・・・、とはいっても、海に囲まれた島ということもあり、中古別荘を買うにも、新築別荘を建てるにも、それなりにハードルが高いことは事実です。
そこでより手軽に淡路島での別荘ライフを楽しむ方法としてご紹介したいのが、シェア別荘。
個人で別荘を持つのに比べてコストも手間もずっと少ない上に、数億円規模の豪邸別荘でラグジュアリーな滞在が楽しめるとあって、注目を集めています。
会員制シェア別荘Grande
全国に100棟以上の会員制シェア別荘を展開しているGrandeは、淡路島にも魅力的なシェア別荘の施設を複数運営しています。
会員権を購入することで、全国のシェア別荘を一般価格の半額以下で利用でき、さらに優先予約ができるので人気のシーズンもスムーズに予約が取れるのが特徴。
会員権+優待価格での宿泊にすれば、個人で別荘を所有するよりもずっとリーズナブルで手軽に別荘体験が可能です。
2021年10月にオープンした、一棟貸切型のリゾートヴィラ「AWAJI THE SUIT(淡路 ザ・スイート)」。
淡路島の最北端、兵庫県側から明石海峡大橋を渡ってすぐのところに位置しています。
最大8名宿泊可能な、広々とした2階建てのヴィラが3棟あり、全室にプライベートプール、天然客室温泉、BBQスペースなどを完備。
ミシュランの星付きレストランプロデュースのグランピングBBQプランなど食事がオプションで選べる他、室内のキッチンやBBQグリルで自由に料理を楽しむ素泊まりも◎。
極上の休日を過ごしたい方にオススメです!
プライベートヴィラ淡路 THE SUITE
〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋1801-2 Map
050-3085-6197(9:00〜19:00)
2019年7月にオープンした「ヴィラオーシャン釜口」は、一棟だけのプライベートヴィラ。
淡路島の北東部に位置し、目の前が海という好立地です。
1階に3部屋寝室があり、2階はキッチン・リビング&オーシャンビューテラスというつくりになっていて、最大8名まで利用可能。
ビーチまでも歩いてすぐ、キッチンやBBQコンロ、洗濯機なども完備なので、家族や仲間と数日のんびり過ごしたい方にもオススメです。
ヴィラオーシャン釜口
〒656-2334 兵庫県淡路市釜口2236-1 Map
050-3085-6197(9:00〜19:00)
家族の一員、わんちゃんと一緒に滞在できることが最大の特徴の「ドギーズヴィラ釜口」。
前述の「ヴィラオーシャン釜口」と同じく、淡路島の北東部に位置し、オーシャンヴューの一棟貸し別荘です。
同伴できるわんちゃんの種類や頭数に制限がなく、施設内はどこでも犬OK、わんちゃんグッズも充実していて、わんちゃんにも愛犬家さんにも優しい施設。
2棟あるヴィラはそれぞれ最大定員5名、プライベート空間が確保してあるので、わんちゃんも含め家族水入らずの滞在が楽しめます。
複数家族で2棟まるごと借りるのも◎
自由にBBQなど自炊を楽しめる素泊まりから、BBQ食材付き、フグ料理のコースなど、食事もオプションから選べます☆
淡路島の東海岸沿いに少し南下したあたりに位置する「プライベートヴィラグランピング淡路」も、海に面したオーシャンビューが魅力の貸別荘。
淡路島の人気エリア「東海岸」のちょうど真ん中あたりに面していて、観光やレジャーにも便利な立地ながら、海や市街を見下ろす高台にあり、プライベート感あふれた滞在ができます。
ヴィラタイプの貸別荘が2棟、ドームテントのグランピングスタイルが3棟あり、全室に天然客室温泉がひいてあるのも嬉しいポイント。
ヴィラのうち1棟は、ドッグラン併設でわんちゃん同伴OKです☆
ヴィラタイプにはそれぞれプライベートプールもあり、開放的な景色の中で日の出や日没、星空を眺めながらなど優雅なひと時が過ごせそう。
自由に食材を持ち込んでの素泊まりもありますが、オプションで食事を選んでおいての「本格的にまったり」もいいですね・・・!
プライベートヴィラグランピング淡路
〒656-2224 兵庫県淡路市大谷2071 Map
050-3135-2324(10:00〜18:00)
こちらも、わんちゃんと一緒に滞在ができる貸別荘「ドッググランピング淡路厚浜」。
淡路島のほぼ真ん中あたりに2023年3月オープンした、一棟貸しのプライベートコテージです。
この施設、なんといっても圧巻なのが、その敷地の広さ。
わんちゃん大喜びの広大なドッグランの横に、約6m×約2.3mのコンテナを5つ使用して作られたコテージがあります。
この広さ・・・、わんちゃんはもちろん、子供連れ家族でも芝生でいろいろ遊べてとっても楽しそうですね・・・!
コンテナを3つ連結した寝室&リビング棟にはセミダブルベッドが4台配置されていて、最大定員は6名。
食事棟にはカッコいいキッチンが備えてあって、まるでBarみたい。おしゃれですね・・・!
食事棟からそのままアウトドアテラスにつながっていて、とっても開放感があります。
さらに、お風呂棟は森に面して自然を肌で感じられる、露天風呂。
1日1組限定の一棟貸しなので、誰にも気兼ねすることなくのんびりと夜風を感じながらののお風呂が満喫できます◎
家族や友人と水入らず、わんちゃんも一緒にのんびりするには、とっても良さそうですね・・・!
ドッググランピング淡路厚浜
〒656-0001 兵庫県洲本市中川原町厚浜945-1 Map
050-3135-2324(10:00〜18:00)
共同購入型シェア別荘
会員権ではなく、共同購入型のシェア別荘も淡路島での滞在にお勧めです。
複数のオーナー(最大18口)でひとつの物件を共同所有するというシステムのシェア別荘Residence Villaシリーズは、個人所有の1/10の予算で購入別荘が所有できるというもので、会員権で利用できる施設よりさらにラグジュアリーな別荘体験が可能になります。
淡路島でさらにハイエンドでラグジュアリーな別荘体験をしたい、という方にお勧めしたいのが、所有型のシェア別荘「Residence Villa Awaji Mare」。
自然が多く残る落ち着いた雰囲気の淡路東海岸エリア、釣り船が立ち寄る由良マリーナからすぐの好立地。
目の前は海、さらにまるで海から繋がっているかのような絶景プライベートプールやサウナルームもあり、まさにラグジュアリーなバカンス体験ができそうな施設です。
敷地面積約1,200㎡、建築面積339㎡(テラス含む)、床面積約191㎡で2LDDKKの平屋一戸建て。
広々としたオーシャンビューのリビング・ダイニングはくつろぎのスペース。
インテリアはデザインと機能性を兼ね揃えたアルフレックスで統一、まるで芸術作品のような趣です。
最大8名まで利用可能で、2ベッドルームなので、お友達家族や3世代での利用も◎
2025年には、隣に江戸前寿司の「寿司処 恩沢 -おんたく‐」やオーナー・Grande会員限定のワインバー、ゲスト用のセカンドヴィラも完成予定。
特別な日の特別なひと時にオススメしたい、極上のシェア別荘です。
Residence Villaのオーナーには、会員制Grandeの会員権利も付帯するので、前項で紹介した施設も併せて是非淡路島での滞在を楽しんでみてくださいね。
Residence Villa AWAJI MARE
〒656-2543 兵庫県洲本市由良町由良2565 Map
06-6147-5483
というわけで、今回は海沿いが人気の淡路島での別荘購入にまつわる注意点や、手軽に楽しめるシェア別荘についてご紹介しました。
海に囲まれた淡路島、自然豊かで魅力あふれる反面、島という特性から個人で別荘を所有には少しハードルが高い面も。手軽なシェア別荘で気楽に滞在を楽しんでみてはいかがでしょう。