日々の喧騒から離れ、自然の多い静かな場所で休暇を過ごしたり、リモートワークをしたり・・・、そんな別荘ライフに憧れる人も多いと思います。
実際、コロナ禍での宿泊形態の変化やリモートワーク環境の充実により、別荘の需要も増えて市場が活性化しています。
とはいえ、いきなり別荘購入を検討・・・というといろんな疑問や不安がありますよね。
というわけで今回は、別荘の選び方、購入プロセス、維持管理のポイント、そして別荘ライフをより快適にするための工夫についてまとめてみました!
1. 別荘を持つ目的を明確にする
別荘を持つ目的は人それぞれ。まずは自分が別荘をどのように使いたいのかを明確にすることで、ロケーションや別荘のタイプを選ぶ目安になります。
リラックス&リフレッシュ
日常のストレスから解放され、自然の中でゆっくりと過ごすことを目的とする場合は、静かで自然豊かな場所を選ぶのがオススメ。
また、温泉地や海など、自分にとってのリラックス&リフレッシュに必要な要素があるかどうかもポイントですね。
アクティビティ
スキー、トレッキング、釣り、ゴルフなど、特定のアクティビティを楽しむための拠点とする場合は、そのアクティビティが楽しめるエリアを選ぶ必要があります。
季節によって楽しめるアクティビティも異なる場合があるので、1年を通して楽しめる場所が見つけられたらベスト。
家族や友人との時間
家族や友人と一緒に過ごす時間を大切にするための場所とする場合は、広い空間や複数のベッドルームがある物件がオススメ。
駐車スペースの確保も重要ですね。
投資
別荘を貸し出して収益を得ることを目的とする場合、観光やレジャーに人気のエリアやアクセスの良い場所を選ぶのがポイントです。
2. ロケーションの選び方
別荘のロケーション選びは、目的に大きく影響します。以下のポイントを考慮して、自分に合った場所を絞って行きましょう。
自然環境
山間部、高原、海辺など、自然環境が豊かな場所は、リラックスするために最適。
季節ごとに異なる表情を見せてくれる自然に癒されます。
別荘周辺の木の種類(落葉樹か針葉樹かなど)も知っておくと1年を通じての雰囲気が想像しやすいかもしれません。
アクセスの良さ
週末や短期の休暇でも利用しやすいよう、アクセスの良い場所を選ぶことも大切です。
多少遠くても楽しく通える間はいいですが、だんだん足が遠のいてしまうというのが別荘アルアル。高速ICからの距離などしっかりチェックしましょう!
また、年齢を重ねた時のことを踏まえて公共交通機関でのアクセスも考慮しておくと◎
周辺の施設
スーパーやコンビニ、病院など、必要な施設が近くにあるかどうかも確認が必要。
また、飲食店やカフェ、観光スポットなどが近くにあると、滞在中の楽しみも増えます。
道の駅など、地元の特産品や新鮮な野菜を手に入れることができる施設や日帰り温泉なども近くにあるといいですよね。
治安
別荘は利用していない間は無人になるため、空き巣や設備の窃盗の被害に遭うこともあります。最近も銅線の転売目的での屋外給湯器窃盗がニュースになっていましたが、これも別荘として利用されている物件でした。
安心して別荘ライフを送るために、地域の治安状況を事前に調べ、安全で治安の良い地域を選ぶことが重要です。
3. 別荘の種類と特徴
別荘にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。自分のライフスタイルや目的に合った別荘スタイルを選びましょう。
一戸建て別荘
別荘と聞いてまずイメージするのが、一戸建ての別荘。
一戸建ての別荘には、「新築別荘(別荘用地を購入して新築)」、「分譲別荘」、「中古別荘」と大きく分けて3つの選択肢があります。
自分好みにカスタマイズしたり家庭菜園をしたい人には向いていますが、維持管理の手間やお金がかかるというデメリットも。
分譲と中古には賃貸の物件もあるので、まずはお試しで賃貸契約をするのも良いかもしれません。
リゾートマンション
リゾートマンションの1室を別荘として所有するパターンもあります。
メンテナンスが楽で、コンシエルジュが常駐しているなどセキュリティが整っているため安心。
共有施設が充実していることが多く、プールやジム、ラウンジなどの施設を利用できるというメリットもあります。
ただ、修繕積立金が高額で負担が大きかったり、他のオーナーの高齢化問題などもあるため、事前にチェックが必要。
貸別荘
必要な時だけ、好きな場所で借りられる貸別荘や一棟貸しのヴィラタイプの宿泊施設もここ数年増えています。
面倒な掃除など維持管理の手間が要らず、別荘感覚でゆったりと滞在できることや、固定資産税などの負担がないことが特徴。
あくまで宿泊施設としての利用なので、私物を置いたりカスタマイズしたりはできませんが、気軽に別荘体験ができることから人気です。別荘購入前に、候補地で試してみるのも◎
貸別荘のスタイルにも、会員制で優待価格で全国の貸別荘を利用できる(参照:Grande)など、近年様々なサービスがあります。
シェア別荘
ひとつの別荘物件を、複数のオーナーで所有するスタイルのシェア別荘も新しい別荘所有のスタイルとして徐々に浸透しています。
普通に所有しようと思ったらかなり高額になりそうな物件や、温泉・プール付きなど個人で所有するにはハードルの高い物件を割り勘で購入できるのが特徴で、それぞれのオーナーは年に決まった日数だけ利用することができます(参照:Residence VIlla)。
維持管理が必要ないこと、固定資産税も割り勘になることなどのメリットがありますが、こちらも個人的なカスタマイズはできません。
どんなスタイルの別荘にするか、ライフスタイルや予算、利用目的、将来的なビジョンなど含めて、自分にあったものを検討してみてください。
4. 別荘購入のプロセス
別荘を購入する場合の基本的なプロセスを簡単にご紹介します。
予算の設定
まずは大事なお金の計算。
別荘の購入費用だけでなく、維持管理日や固定資産税などのランニングコスト、リフォーム代や将来的な修繕費用も見込んで予算を設定しましょう。
↓の記事も参考にしてみてください。
物件探し
不動産サイトや別荘地のHPなどを利用して、候補地の物件を探します。
価格はもちろん、土地と建物の大きさ、築年数、別荘地であれば管理費なども考慮し、気になる物件が見つかったら、問い合わせフォームなどから連絡をして現地見学に。
物件の状態や周辺環境をしっかり自分の目で確認することが大切です。
水捌けなどの状態が冬の内覧では分かりにくかったりすることもあるそうなので、担当の方にもしっかりと話を聞き、後々トラブルにならないよう気をつけましょう!
購入の手続き
物件が決まったら、購入の手続きを進めます。
契約書の内容は必要に応じて専門家に相談してしっかりと確認の上、ローンの手配、諸費用の支払いなどを行います。
物件によっては水道権利金や温泉権利金など、最初に数百万円の支払いがある場合もあるので、支払いスケジュールをしっかり組んで挑みましょう!
引き渡しと入居準備
物件の引き渡しを受けたら、家具や家電の準備をし、入居の準備を整えます。
修繕やリフォームが必要な場合には、家財を運ぶ前に済ませる必要がある箇所を優先的に。また電気・ガス・水道の契約やネット環境の整備など、実際に居住できる環境にする手続きも。
寒冷地の場合はできれば過ごしやすい春〜夏から利用を始められれば、冬には別荘のことをしっかり把握できて補強や対策もしやすいと思います。
5. 別荘の維持管理
別荘は、購入後の維持管理がとても重要です。適切なメンテナンスを行い、快適で安全な別荘ライフを維持しましょう。
定期的な点検
屋根や外壁、配管などの点検を定期的に行い、修繕が必要な場合は早めに対応することが大切です。山間部の別荘ではすぐに業者さんに来てもらうことが難しい場合もあるので、特に注意が必要です。
また、冬の寒さが厳しい地域では、凍結防止の対策など冬の準備もしっかりと。
清掃
別荘を長期間使用しない場合でも、定期的な清掃を行って清潔な状態を保つことも大切です。
特に湿気対策が重要。カビや害虫の発生を防ぐため、空気の入れ替えや布団の日干しをしたり、除湿機を設置するなど湿度管理には注意が必要です。
セキュリティ対策
しばらく別荘を利用しない場合など、セキュリティ対策も必要です。
管理がしっかりしている別荘地では防犯パトロールを定期的に行ってくれますが、個人でも防犯カメラや外部のセキュリティサービスの導入がオススメ。
空き巣や窃盗もそうですが、放火でもされたら近隣にも被害が及ぶことになるので、しっかり対策を。
庭の手入れ
庭や敷地内の手入れも別荘の維持には大切な作業のひとつ。
雑草が生い茂ったり木の枝が道路にはみ出したりした状態では、近隣の環境にも影響するので配慮が必要です。
とはいえ、別荘に行く度に草刈りをしたり、そのためだけに別荘に行くのも大変ですよね。
別荘管理地であればオプションで庭の手入れをしてくれるサービスがある場合もあるほか、外部の代行サービスなども上手に利用してなるべく負担が大きくならないよう工夫してみるのも◎
地域との連携
週末や休暇などでしか滞在しない別荘なので、いわゆる近所付き合いは少ない傾向にありますが、できるだけ地元のコミュニティや管理組合と連携を図って地域といい関係を築くこともオススメします。
情報共有やトラブルの早期解決など、何か問題が起きた時に心強い存在になってくれるかもしれません。
地元のお祭りやイベントなどに積極的に参加して、地域の一員になれたらいいですね。
別荘を楽しむ工夫
購入当初は楽しくリフォームをしたり頻繁に通っていても、ちょっとしたことで足が遠のいてしまうこともあるのが別荘。
そこで、別荘をより一層楽しむ工夫をしてみるのもオススメです。
例えば・・・
- 季節ごとの楽しみを見つける
- 自然との共生を楽しむ
- 快適な室内空間を作る
など、別荘に滞在する時に意識的に取り組んでみると、別荘に行く楽しみも増えますよ。
別荘を楽しむ工夫については、↓の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
以上、別荘ライフを検討する際の別荘の選び方、購入プロセス、維持管理のポイント、そして別荘ライフをより快適にするための工夫についてまとめてみました。
ライフスタイルに合わせた理想の別荘ライフが見つけられるといいですね!